独立してピアノ教室を開業したい!ピアノ教室を開くのが夢だった!という方にとって、これからどのような準備を進めていけばスムーズに開業し、安定した黒字経営ができるか疑問に思っていませんか?
「何から始めれば良いのかわからない」「手続きが難しそう」「生徒が集まるか不安」といった疑問や不安が生まれてきてなかなか開業への一歩が踏み出せない方も多いです。
今回は、ピアノ教室開業にあたって準備や効果的な集客を行うための重要ポイントを徹底解説していきます!是非最後までご覧ください!
ピアノ教室の開業資金と内訳
ピアノ教室開業にあたり、どんなことに・どのくらい費用がかかるのかといった初期費用を入念に計算して開業資金の詳細を明確にすることが必要です。
主な開業資金の内訳は初期費用とランニングコストに分けられますが、加えて開業資金+半年分の生活費と維持費があれば安心でしょう。
それぞれの項目でどのような費用が予想されるか詳しく解説していきます!
初期費用と内訳は?
ピアノ教室を開業するにあたって最優先したいのが物件です。自宅等のあらかじめ用意してある場所で開業を考えている場合は必要ありませんが、自宅とは別に物件を探して開業したい方はピアノ教室に適した施設を探すこと、そしてその費用を準備することになります。
物件選びには契約料等の初期費用・家賃等の維持費に加え、近隣住民とのトラブルを防ぐための防音工事が必要になるケースもあります。
これらを踏まえたうえで、開業前にある程度見積もっておくようにしましょう!
物件以外では、
- ピアノ、キーボード、楽譜、メトロノーム、椅子といった備品代
- テキスト等の教材費
- ホームページ制作費用
- チラシ、看板といった広告費用
なども挙げられます。
他にも、人件費は予想される経営規模によって費用が異なります。個人経営であれば不要ですが、生徒をたくさん集めていきたい場合は自分1人ではスムーズにレッスンが行えない可能性があるので、講師や事務員といったスタッフを雇用する必要があります。
自分の経営ビジョンを明確にし、スタッフの必要性についても検討してみましょう!
また、コンクールへの参加費やイベントの開催などを考えている方は、これらも必要な費用として念頭に置いておきましょう!
ランニングコストの内訳
ランニングコストとは、いわゆる維持費・運用コストのことで、初期費用だけでなくこのランニングコストもある程度具体的な予想が重要になります。
一般的に、家賃・水道光熱費・広告費・消耗品・楽器のメンテナンス費用などがランニングコストとして挙げられますが、従業員を雇っている場合は毎月支払う給料が必要になるため、必ず念頭に置いておきましょう。
ピアノ教室の経営を維持するためには、ランニングコストと運営のバランスが重要になり、ランニングコストが利益よりも高くなってしまうといわゆる赤字になってしまい、ピアノ教室経営の維持が難しくなってしまいます。
つまり、ランニングコスト<生徒の月謝等の利益になるよう事前に経営規模の計画とレッスン料の設定、どうしたらお客さんが集まるかを考えることが重要になります!
ピアノ教室の経営は、初期費用さえ用意し開業することがゴールではなく、開業してからいかに魅力あるピアノ教室として経営を維持できるかどうかが大切です!そのためにも、ある程度ランニングコストについて理解し、開業してからのビジョンを計画しておきましょう。
先にも述べていますが、初期費用+半年分の生活費と維持費を用意しておくと安心です。
ピアノ教室に必要な開業資金の調達方法3選
次に開業資金の調達方法をご紹介します!一般的にピアノ教室を開業する際には、
- 日本政策金融公庫
- 銀行等の金融機関
- クラウドファンディング
等の方法で融資を受けられます。また、知っておくと便利な補助金制度もご紹介していきます!
1. 日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は、無担保・無保証で最大7,200万円まで融資を受けることができます。融資を受けることで、会社の信用実績をあげることが可能になり、他の銀行での審査が通りやすくなるというメリットがあります!
更に、無担保・無保証、審査が通りやすい、審査が早いというメリットがありますのでかなりおすすめな資金調達方法と言えます!
また地方銀行や信用金庫などがサポートしているケースが多いので安心してお金を借りることができます。ただし開業資金の全額融資ではなく、必要な資金の1/10は自己負担しなければいけませんので念頭に置いておきましょう。
2. 銀行等の民間金融機関
民間の金融機関は、いわゆる地方銀行やゆうちょ銀行、信用金庫などが挙げられます。
しかし審査が厳しいため、借りるまでにどうしても時間がかかってしまいます。担保や保証人などの問題もあるため、時間に余裕を持って行動する必要があります。
3. クラウドファンディング
クラウドファンディングとはインターネットを経由して融資を受ける方法です。
最近はこちらの方法も多く用いられており、個人・法人に関わらず融資が受けられるので「利用しやすい」と高い評価を得ています。寄付型・購入型・投資型の3つに区分されますが、さまざまなサービスがあるので自分に合った方法を選びましょう!
資金についてのお得な補助金情報!
ピアノ教室の開業資金を調達するにあたり、知っておくと便利な制度や情報を解説します!
小規模事業者持続化補助金
従業員数20人以下の小規模事業者を対象にした制度です。最大で50万円の補助金が得られますが、
- 開業届を提出している
- 法人化をしている
といった受取条件があります。
商工会議所でサポートを受けながら申請が可能なので分からない方は一度相談してみましょう!
地域創造的起業補助金
開業時に必要な費用の一部を国や地方公共団体が補助してくれる制度です。開業してから1名以上の従業員を雇用する法人や個人事業主が対象となります!
- 返済不要
- 開業前の申請が可能
という特徴があり、受給条件を満たしている個人事業主の方は多いので、積極的に活用していくことをおすすめします!
ピアノ教室に最適な物件探しの5つのポイント
ピアノ教室を経営していく場合、物件選びは慎重になる必要があります。トラブルを避け快適に経営できることが成功への近道といっても過言ではありません。
特に重視したい5つのポイントは、
- 防音設備の有無
- 音楽教室として利用できる物件か
- ターゲットを絞った場所選び
- ピアノが搬入できるか
- 経営規模に合致しているか
が挙げられます。これらを一つずつ解説していきます!
1. 防音設備の有無
ピアノ教室を開くうえで、音漏れはトラブルの原因になってしまうので絶対に避けなければいけないので、物件を選ぶときに部屋の防音性を重視する必要があります。
以前に音楽教室やスタジオとして使用されていた物件や、楽器練習可能なマンションの場合は防音設備が整っているケースが多いので積極的に探してみましょう!
立地は良いけど防音設備が無いという場合は防音工事を検討してみましょう。
もちろん不動産業者との事前確認が必要になり、工事費が発生してしまうので注意してください。
2. 音楽教室として利用できる物件か
どんなに防音がしっかりしている物件でも、教室等の営利利用ができないケースがあります。物件を選ぶ際は教室利用可能であるかどうかを事前に確認しましょう!
また、教室利用できる物件は24時間演奏することができるケースが多く、開業目的の他に、自宅でいつでも楽器の練習したいという方にもおすすめです。
3. ターゲットを絞った場所選び
物件探しでは自分のピアノ教室のコンセプトに適した立地であるかどうかも重要になります。
駅前や商業地区がアクセスも良く、近隣に住宅が密集していないケースが多いので騒音トラブルも発生しにくい条件であると言えます。
ただし、教室のメインターゲットを子供として考えている場合は学校の近くや親御さんが送迎しやすい場所等の立地で物件を探してみるのも集客を上げる方法の一つです。
このように、どのようなお客さんに対してレッスンを行っていきたいか、いわゆるターゲットを明確にし物件探しを進めることで、開業後の安定した集客に繋がるかがイメージしやすいです!
4. ピアノが搬入できるか
意外と見落としがちなのが、ピアノが搬入できる間口が確保されているかという点です!
特に、グランドピアノの場合は分解ができないので要注意です。
使用予定のピアノのサイズ確認、搬入業者との打ち合わせを行い「物件を見つけたけど搬入ができなかった」なんてことにならないよう慎重に確認していきましょう。
5. 経営規模に合致しているか
「講師、生徒が複数人いて毎日のようにレッスンを行っているのに場所が狭い」「場所は広いのに講師は1人で週に限られた曜日しかレッスンをしていない」といったように、経営規模に見合っていない物件でのピアノ教室開業はレッスン効率が悪くなってしまったり、無駄な費用がかかってしまいます!
どのような形態、規模でピアノ教室の開業をしたいのかを見つめ直し、それに見合った物件探しをしましょう!
ピアノ教室の物件契約時の注意点
ピアノ教室のように防音、営利目的といった特殊な条件の物件が必要になる場合、元々音楽教室やスタジオとして使われていた居抜き物件を利用される方も少なくないでしょう。防音設備が整っているケースが多いため、資金を安く抑えることができますが、老朽化等の不備も多いので確認せずに契約をしてしまうとかえって費用がかさんでしまうような場合もあるので事前確認は必須です!
また、口約束にならないように決定したことはきちんと契約書に書いてもらい、後から言った言わないのトラブルにならないよう注意しましょう!
ピアノ教室を黒字経営するためには?コツをご紹介!
いざピアノ教室を開業しても、生徒が集まらなければ教室経営の維持は難しくなってしまいます。安定した集客を目指すいわゆる黒字経営がピアノ教室の成功の鍵となります!近年はインターネットによるピアノ教室探しが主流となっており、折り込みチラシやポスターよりもホームページやSNS、ネット口コミの内容が集客に直結します!
↑こちらのページでホームページを活用した集客方法の紹介をしているのでぜひ参考にしてみてください!
ピアノ教室の開業に成功した事例と年収
ピアノ教室を開業し、集客に成功した事例でもっとも多いのが
- ホームページやSNSに力を入れる
- ブログで教室の雰囲気を伝える
- 体験レッスンを導入する
と言ったことを実践してきた教室です!
開業前からホームページやSNS、ブログで情報を発信することでお客さんが教室に興味を示し、教室が始まった後もスムーズに集客に繋がっているようです。もちろんすべての教室がこの方法で成功するわけではありませんが、開業前はもちろん開業してからもホームページやSNSを定期的に更新し、情報発信すると集客効果は高いと言えます!
そして、必須になるのが体験レッスンです。体験レッスンがある教室とない教室とでは、断然前者のほうが生徒は増えやすいと言われています。無料体験レッスンであればより集客効果がUPします!
ピアノ教室の月謝はお客さんにとって決して安いものでは無いので、「失敗したくない!」という気持ちが強いです。そこで、体験レッスンを受けることで納得して自分のピアノ教室を選んでもらうことが可能になります。ホームページ等では伝えきれない自分の教室の魅力を伝える大きなチャンスと言えますので積極的に活用していきましょう!
また、成功したほとんどの教室は、開業前から入念な事業計画を立て、戦略的に生徒募集を行っているところばかりです。どうしても資金やランニングコストなどお金のことばかり考えがちですが、生徒を増やすためには、それ以外の宣伝方法やホームページ作成の計画も重要になってくると言えます!
年収の相場は、個人の教室で平均100~200万円程度と言われています。年齢や経験、どれくらいの規模で経営していているかによって変わってきますが、一般的にピアノ教室の年収はそれほど高くないようです。
もちろん生徒の増加に合わせて事業を拡大していけば売り上げもUPしていきます。
自分がどのくらいの規模でピアノ教室の経営を行いたいかという目標設定を明確にしましょう!
ピアノ教室を開業する際に必要な資格や許可は?
基本的にはピアノ教室を開業するだけでは特に資格は必要ありません。もちろんピアノの知識・技術があれば有利と言えますが、開業するだけなら資格は不要です!
ただし、開業してピアノ講師として働く場合は資格や実績が必要になるケースがあります。たとえばヤマハ音楽教室にある「ヤマダグレード」では、講師になるためにいくつかの階級に分けられていて資格取得が必要になります。
ピアノ講師であれば、3~5級が必要になり、専門知識や能力が問われ取得できると生徒にレッスンすることができるようになります。
そして、講師の実績を見て「この人からピアノを教わりたい!」と思うお客さんも多いです。実績も集客に役立つツールの一つとして重要であるということを意識して、ホームページ等でアピールしていきましょう!
まとめ
本記事でピアノ教室の黒字経営について大事なのは、
- 必要経費の見積もり
- 最適な物件探し
- ネットによる集客
という内容をご理解頂けたかと思います!
この記事を読んだ方が、ピアノ教室で成功してくれることを心から願っています!
最後まで見ていただきありがとうございました!